前回に引き続き愉快ではないお話。。。独り言と思ってください。
とりあえず古家取り壊しという作業が始まったあと、当初は窓枠をはずすとか、足場を組むといった作業だったので大した事はありませんでしたが、やはり実際に壊すとなるとそれなりに音がでてしまいます。特に基礎を壊したり、埋め込んでいた浄化槽を壊す段では、確かに相当音と振動が発生しました。もちろん恒常的なものではないですが。そのあたりは北側のご主人のみならず周囲の人にご迷惑だろうと心苦しくありました。
それでも、北側を除く他の方にお会いした時お詫びの言葉を申し上げても、「いやいやそんな気になりませんよ」とか「お互い様ですから」といって気にしないでいいです、という反応だったのです。でも、やはりご主人だけは作業やっているところを北側の塀からのぞきこんでは、「うるさい」「家が揺れる」とかそうとう叫んでいたようです。もちろん実際に音や振動はあったと思うのでこれはいわれてもしょうがないかな、と思っていました。
しかしやはりというか、いざ基礎工事が始まると、またしても粘着気質全開とあいなりました。
北側の家との塀には、親の親の世代からの隣人ということもあり、昔の名残で木戸(今はアルミ製ですが)がつけられています。最近はめったにありませんが、昔はその扉から行き来することもあったようです。それが今回はアダになりました。
水盛り遣り方の時から、ご主人はその扉を開けてこちらの現場にずけずけと入り込み、現場監督をつかまえては相変わらず「境界塀から壁まで何センチだ」「うちは何センチ離している」「このでっぱりはなんだ」「屋根はどこまででてくるんだ」という以前にもあった質問を繰り返ししてきたというのです。しかも1回15〜30分近く拘束し、それを日に何度もという感じで。
現場監督は自分が反論したり感情的になったりすると、隣人として住みつづけるわれわれ家族が困ってしまうから、ということでひたすら耐えていたそうです。そのうち設計事務所にも電話が入るようになり、やはり同じような質問を繰り返ししてくるようになりました。立ち上がってくれば見えてくる客観的にわかることを隠してもしょうがないということで、塀から何センチだとか軒がどうということは一通り説明対応してもらったのですが、そうするとこうしろああしろと色々といってくるということの繰り返しだったようです。
とにかく今後現場に入り込まれて万が一のことがあれば大変ということもあり、事務所からこちらに連絡があって、現場に勝手に入り込むことだけはやめるよう申し入れをして下さいとお願いをされました。
そこで知り合いの弁護士に相談したところ、とりあえず工事期間中は扉をふさぐことにして、そのことを申し入れに行き、その後も状況が変わらなければ書面でしかるべき通知をしましょう、ということになりました。それで親世帯の方で早速お願いに行き、工事のご迷惑をお詫びすると同時に、危険なので入らないで欲しい、何かあるとまずいので工事期間中は内側から扉をふさがせてもらう、という話を伝えました。その時は奥さんが、「お互い様ですしよくいっておきます」と応対してくれたそうです。奥さんは常識人というのは分かっていたので、とにかくお願いしますということで戻ったのでした。
でもその時実際には本人は居留守を使っていたようです。
現場に戻って隣の家の人と話をしていたその時、またしても扉を開けて入り込んできたのです。多分こちらはもう現場からいなくなったと思っていたんでしょうね。様子をじっとうかがっていると、こちらに気がついたようで、特に今回は第三者も目撃していることもありバツも悪かったのでしょう、あわてて戻っていったそうです。お願いしているそばからのことなので、あきれて物が言えないという感じでした。
その後、内側からベニヤで覆ってとりあえず扉を開けての「不法侵入」はなくなりましたが。隣の家の人の話では塀越しに長い棒の先に何か(多分鏡)をつけて覗いてみたり、とかいろいろやってたみたいです。それを聞いた時はあきれるというより笑ってしまいましたが。
結局、設計事務所や工務店への電話や現場での監督をつかまえての話など、進行にも支障をきたすということもあり、今後は設計事務所・工務店・現場監督・建て主家族への直接の接触は禁止しすべて何かある場合は書面で弁護士事務所へ通知するように、という文書を送ることになりました。このようなことはしたくはありませんでしたが、野放図に好き放題されても困りますので、まさに苦渋の選択でした。
とまあ、こんな感じで上棟の日を迎えたのでした。この時は、上棟式のわくわく感と同時に、立体的でより現実的な家の姿がでてきた暁には、また何を言ってくるんだろうと不安にも思ったのでした。
そして、やはり話はまだまだ続くのでした。。。。(もういいって?)