日曜日の今日、目黒区駒場の
日本民藝館に行きました。
朝の新聞に折り込みで入っていたタウン誌に、日本民藝館が開館70周年で、記念特別展をやっているという記事があり、思い立って行ってみたというわけです。
もともと、日本民藝館は通っていた高校のそばということもあり、昔からなじみのある場所ではあったのですが、ここのところはずっとご無沙汰していました。
ただ、昨秋栃木県益子の
益子参考館に行って、民藝運動の中心的役割を担った一人である濱田庄司に触れて以来、ずっとまた行きたいなと思っていました。
ということで、近いのに遠かったこの場所に再び訪れました。
民衆の日常生活のための工芸品である「民藝」。まさに用の美とは言い得て妙です。
濱田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチといった人たちに共通するある種の力強さや、柳宗悦あっての棟方志功という一つの構図が日本民藝館という場の上に成り立っているという姿を強く感じました。
そういえば、昨年の秋から、民藝館本館の向かいにあった柳宗悦の旧宅を修復するプロジェクトが行われていたそうですね。
9月20日までの毎週水曜日、修復なった旧柳宗悦邸が一般公開されています。
これは、一度足を運ぶ価値がありますね。
実は、まったく意識していなかったのですが、NHK教育テレビの「新日曜美術館」で、今年の5月に柳宗悦と家の修復作業のことが取り上げられていたということなのですが、偶然にもそれの再放送が今日だったようです。
朝の放送時間帯にはまったく気がついていませんでしたが、民藝館の中に張り紙があり、これは絶対見逃しては行けないと思い、夜の再放送を見ました。
益子参考館です。
昨年秋の益子で行われた秋の陶器市に行った際に寄ったものです。いまさらながらですが。
広い敷地の中には落ち着いた佇まいの建家がいくつかり、また登り窯などもあって、濱田庄司の生活と仕事がよく伝わってきました。